大学院法学研究科について

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大学院法学研究科とは

2つの大学院

 
 2004年4月に、法科大学院(ロースクール)が設立され、大学院は「実務法曹養成専攻」(法科大学院)と、3つのコースを持つ「総合法政専攻」とに改組・再編されました。名古屋大学法学研究科は、法学・政治学の高度な専門的能力を備えた、市民生活や実務、国際社会に必要とされる法曹・実務家・研究者の養 成を目指しています。そのために、目的別の専攻・コースを設定しているのです。
 
 

大学院

総合法政専攻

 

1 )研究者養成コース

 総合法政専攻・研究者養成コースにおいては、広い視野と深い専門的知識に支えられた次世代の日本の法学・政治学の研究を担う人材を養成することを目標として教育と共同研究を行うものです。法学・政治学に関する総合的な見識のほか、研究者となるべき豊かな資質を備えた人材を受け入れています。
 

2 )応用法政コース

 総合法政専攻・応用法政コースにおいては、法学・政治学に関する高度な専門的知識を有して社会の中核を担う能力を有する人材の養成を目標として教育を行うものです。学術の理論および応用を研究し、その深奥を究め、高度の専門性が求められる職業を担っていく豊かな資質を備えた人材を受け入れています。
 

3 )国際法政コース

 総合法政専攻・国際法政コースにおいては、高度の研究に加えて、共同研究、研究組織、教材作成、論文執筆などの幅広い技能習得を目的とし、留学生が高度な専門知識と幅広い視野を得ることを目的にしています。
 
 

法科大学院

実務法曹養成専攻

 
 名古屋大学法科大学院に入学する学生には、まず大学院で学習するための一般的な資質として、幅広い知見によって支えられた分析力と論理的思考力、思考の過程及び結果を的確に表現する能力( 論述力)を有していることが求められます。そして、それを前提に、法曹を目指すのに必要な、正義や権利に敏感で、社会・経済に対する強い関心を持ち、そこで生じている問題を発見し、これを適切に処理できる基本的な能力を有していなければなりません。これらは、学部段階で学習した専門分野を問わず、すべての学生に共通に求められる能力です。
 これに加えて、法学既修者コースで学習するためには、法学の基本的な科目( 法学未修者コースの1 年次で開講されている科目に相当)について既に十分な知識を有していなければなりません。
 法科大学院の教育が実りあるものとなるためには、多様な専門分野やバック・グランドを有する人材が入学して、互いに切磋琢磨することが肝要といえます。多様性を実現するには、法学部卒業生のほかにも他学部卒業生、社会活動の経験が豊富な人材、外国留学の経験やボランティア活動の実践を有する人材等が入学する学生に含まれることが望ましいと考えています。