法曹コースの紹介

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法曹コースとはなにか?

 法曹コースは、3年で名古屋大学法学部(名大法学部)を卒業し、法科大学院の既修者コース(2年コース)に進学するための、法学部のコースのことをいいます。学部と法科大学院を合わせて5年で修了することができます。2023年度から法科大学院在学中(既修2年次)の司法試験受験が認められる予定ですので、司法試験に合格したあと、法科大学院を修了すれば、すぐに司法修習を受けて、法曹資格を得られます。法曹コースは、3年で学部を卒業できる名大唯一のコースです。
 なお、名大法学部法曹コースは、法科大学院進学のためのものであり、同コースを卒業して(法科大学院に進学せずに)就職するようには設計されていません。

名古屋大学法学部法曹コースと名古屋大学法科大学院

 名大法学部法曹コースは、法科大学院既修者コース(全国どこでもよい)に進学することを前提に設けられています。
 ただし、名大法学部と 名古屋大学法科大学院は法曹養成連携協定を締結し、体系的一貫的教育課程を編成していますので、名大法学部の法曹コースから、名大法科大学院に進学する場合には、論文式(筆記)試験が課されません。在学中の成績や志望理由書、口述試験(面接)だけで進学することができます。
 なお、名大法科大学院が法曹養成連携協定を締結しているのは、名大法学部以外に、立命館大学法学部があります。
 

法曹コースを選択するには?

 名大法学部の法曹コースの募集人員は、目安として1学年20人ですが、上限はありません。名古屋大学法学部の法曹コースは、2年次・3年次在学生向けのコースです。1年次の12月ごろに法曹コース登録届を提出して選択します。2年次から法曹コースに在籍するためには、学部1年終了時に最低36単位を修得していなければなりません(その他の要件はありません)。なお、2年次以降に法曹コースを選択することはできません。
 法曹コースの選択については、撤回が可能です(再選択不可)。
 

法曹コースの卒業要件

 法曹コースの卒業要件は、(1)3年終了時までに一般的な卒業単位(132単位)を修得していること、(2)必修科目をすべて修得し、そのGPAが2.5以上であること(GPAは、A+を4.3、Aを3.3、Bを2、Cを1.3、C-を0.8として必修科目総単位数をベースに計算します)、(3)法科大学院に法学既修者として入学が認められていること、の三つの要件をすべて満たす必要があります。
 単位修得が順調にいかないなどのため、法曹コースを卒業できなくなっても、4年卒業はもちろん可能です。
 

法曹コースの必修科目

 法曹コースの必修科目は、憲法I・II、行政法I・II、民法I〜V、民事訴訟法、商法II、刑法I・II、刑事訴訟法、特殊講義(商法基礎)です。ただし、必修科目でCやC-を取ると、法科大学院に進学できたとしても、未修者1年次の対応科目を履修しなければなりません(実質的な再履修です)。
 

名大法曹コースから名大法科大学院へ

 法曹コース修了予定者が名大法科大学院へ進学するには、名大法科大学院の5年一貫型教育選抜入試か、一般選抜入試を受けなければなりません。
 5年一貫型教育選抜入試は、いわば推薦入試に相当するものです。募集人員10名で、法曹コース必修科目の成績、志望理由書等、口述試験(面接)で合否が決められます。名大法学部法曹コースから名大法科大学院への進学は、この入試を利用して進学することが念頭に置かれています。
  名大法科大学院の一般選抜入試は、通常の入試です。募集人員35名程度で、志望理由書等のほか、筆記試験があります。法曹コースを予定通り3年で卒業するためには、一般選抜入試の既修者コースに出願し、合格しなければなりません。
 

法曹コース説明会

 1年次生向けに、9月から12月にかけて、複数回、法曹コース説明会が開催されます。法曹コースへの進学を希望する1年次生は、ぜひ参加して下さい。