インターンシップとは

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インターンシップ・プログラム

 名大法学部・大学院法学研究科では2・3年生の学部学生及び大学院生を対象として、インターンシップ・プログラムを推 進しています。インターンシップとは、在学中に企業や官公庁等で就業体験をすることで、大学で学んでいる法学・政治学が実社会でどのように活かされているのかを理 解・確 認 するともに、自身の適性の認識、勤労観や適正な職業観の形成を行うことによって将来の進路選択に役立ててもらおうというものです。
 法学部では2001年度から、他学部に先がけてインターンシップを正式な授業科目(科目名:法政実習)として単位認定を行っています。インターンシップを受講する学生の数は年々増加しており、2003年度からは毎年100名を超える学生が参加しています。(2016年度は133名が参加しました。)
 インターンシップでは原則夏期休暇中に就業体験(実習)を実施しますが、事前学習及び実習後のフォローアップもきめ細かく行います。受入れ側のインターンシップに関する理解も定着し、派遣先も企業、官公庁の他、法律事務所、司法書士事務所、弁理士事務所、国際関係機関、NPO・NGO、国会議員事務所等、幅広い分野に亘っています。

インターンシップの概要

授業科目名

法政実習

対象学年

学部生( 2 年、3 年)

大学院生( 修士課程1  年、2 年)

内容

事前学習、受入機関での実習、報告会等の事後学習

実習実施期間

原則、夏季休暇期間( 8 月上旬から9 月末)の中で2 週間( 土日除きで正味1 0日間)

単位数

2 単位

実習分野

法律事務所、企業( 法務部門)、企業( 法務部門以外)、マスコミ、中央省庁・地方自治体、国際関係機関、N P O・N G O 、議員事務所、司法書士事務所、弁理士事務所

報酬

無報酬

交通費・宿泊費用等

原則本人負担

保険

学生は実習中の事故等に備えて、傷害保険(学研災)、インターンシップ等賠償責任保険に加入

インターンシップの実施要領

4~5月

ガイダンス、履修申込み

5~6月

面接等による選考、派遣先の決定

6~7月

事前学習

◎全体研修(ビジネスマナー研修、パソコン研修、守秘義務・個人情報保護法研修)

◎ 分野別研修( 派遣分野に分かれての研修)

◎ 課題図書、事前課題の提出

 

全体研修 (ビジネスマナー研修の様子)

 

分野別研修の様子 (法律事務所分野)

8~9月

実習

◎ 原則として夏期休暇中( 8 ~ 9月)2 週間、受入機関にて就業体験を行う

◎ 実習中は毎日日誌を作成( 実習終了後に、日誌・報告書を大学に提出

河村名古屋市長の定例記者会見に同席(共同通信社)

 

建設会社の現場における実習風景(大林組)

10~11月

報告会

◎ 分野別報告会( 派遣分野別に実施)

◎ 全体報告会( 受入機関の分野毎の代表者も招請し、受講者全員が参加して実施)

 

分野別報告会 (法律事務所分野)

 

全体報告会 (学生からの報告)

2月

成績認定

◎ 事前学習の状況、日誌・報告書、受入先からの評価書、報告会への参加などに基づいて成績認定を行う

分野別参加学生数

分野別参加学生数

インターンシップ受入機関(2016年度)

■ 企業
アイシン・エイ・ダブリュ/アイシン精機/愛知時計電機/伊藤忠商事/大林組/オービック/岡谷鋼機/鹿島建設/キヤノン/ジェイテクト/敷島製パン/静岡ガス/住友理工/大成建設/中部電力/トーエネック/東邦ガス/東陽倉庫/トヨタ車体/トヨタ紡織/マキタ/あおぞら銀行/大垣共立銀行/十六銀行/損保ジャパン日本興亜/東海東京証券/東海労働金庫/名古屋銀行/三菱U F J ニコス/三菱U F Jリサーチ&コンサルティング/りそな銀行/ 電通/朝日新聞社/中日新聞社/日本経済新聞社/共同通信社/中部日本放送/東海テレビ放送

■ 中央省庁・地方自治体
厚生労働省/経済産業省/文部科学省/女子学生霞が関インターンシップ/愛知労働局/東海農政局/愛知県/三重県/富山県/長野県/兵庫県/名古屋市/四日市市/沼津市・福井市/

■ 国際関係機関
国際協力機構中部国際センター(J I C A 中部)/ 日本国際協力センター(J I C E )中部支所

■NPO・NGO
NPO法人愛知ネット、市民フォーラム21・NPOセンター、NPO法人穂の国森林探偵事務所、NPO法人ボラみみより情報局
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■ その他
法律事務所( 8 事務所)
司法書士事務所( 4 事務所)
国会議員事務所( 2 事務所)

インターンシップ経験者の声

 
受け入れ先:今枝宗一郎衆議院議員事務所
日本の政治・行政を多角的な視点から見る

法学部3年 安岡 加菜子 さん 

 私は、自民党の今枝宗一郎衆議院議員事務所でインターンシップに参加しました。このインターンシップを希望した理由は、私は行政や政治の世界に興味があり、政治家や官僚の仕事を自分の目で確認したいと思ったからです。
 研修は、一週間目を東京の衆議院議員会館で、二週間目を豊川の地元の事務所で行いました。
 衆議院議員会館での研修では、主に、厚生労働省や農林水産省の官僚の方から直接事務所でレクチャーを受けたり、本会議や自民党部会を見学したりしました。官僚レクでは、社会保障関係(医療など)や、鳥獣被害対策、六次産業化対策について学び、考えました。自民党部会の見学では、それぞれの省庁の官僚が概算請求をし、それに対し政治家がそれぞれの地元の声を熱い様子で伝え、官僚が応える、という様子を見ました。このように部会見学では日本の政治が作られていく様子を垣間見ることができた気がしました。
 豊川の事務所での研修としては主に、政党パーティの準備や、介護老人保健施設の訪問を行いました。政党パーティでは、ある地元の方が今枝議員に対して声援を送っておられ、政治家と地元の人々の関わり方というものの一部を知ることができた気がしました。介護老人保健施設訪問では、現在日本が抱える医療や介護の問題について現場ならではの声を聞き、現場の状況について理解を深めることができました。
 東京及び豊川双方の研修を通じて、このインターンシップでは東京という中央政府からの視点と、豊川という地元からの視点、の二つの視点から政治や行政を見つめ、同じ問題をより多角的、包括的に捉え、学び、考えることができました。例えば、社会保障関係(医療や介護)の現状や問題について、東京では官僚から中央政府ならではの、豊川では現場ならではの意見や対策を聞くことができ、それぞれの問題、状況の捉え方の違いや考え方の違いを感じ、将来の進路を考えるに当たり非常に大きな刺激を受けました。
 今回のインターンシップで得たこのような貴重な経験をしっかりと活用し、これからも勉学に励み、自分の将来の進路決定に役立てていきたいと思います。