2015年度演習Ⅰ・Ⅱ

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2015年度は3年生2人+サブゼミ1人、2年生4人でスタートしました。





前期

自治体の政策実施をめぐる諸問題を考える上で基礎的な知識を学習しつつ、自治体活動を理解する上での重要文献、各自の問題関心に合わせたテーマの文献の購読を行いました。

前期の購読文献

山下祐介2014.『地方消滅の罠―「増田レポート」と人口減少社会の正体』筑摩書房。
礒崎初仁・金井利之・伊藤正次2014.『ホーンブック地方自治 第3版』北樹出版。
永井学他2015.『大飯原子力発電所はこうしてできた――大飯町企画財政課長 永井學調書』公人社。
児玉更太郎他2011.『高宮町・地域振興会方式と町長・児玉更太郎』公人社。
苅谷剛彦2002.『知的複眼思考法 誰でも持っている想像力のスイッチ』講談社α文庫。
御厨貴2011.『「質問力」の教科書』講談社。
大下信介他2005.『社会調査へのアプローチ 第2版 論理と方法』ミネルヴァ書房(第8章・9章)。
砂原庸介2012.『大阪』中央公論新社。

名古屋合同ゼミ(2015年6月20日(土) 10:00~17:30@名城大学)

IMG_0077.JPG前期の途中で、愛知大学・中京大学・名古屋大学・名城大学で合同ゼミを行いました。統一テーマを「若者をめぐる諸問題」として、7班に分かれて新書の要約と、新書で扱っている問題の改善策の提案をしました。

①阿部彩『子どもの貧困Ⅱ:解決策を考える』(岩波新書,2014年)
②本田由紀『教育の職業的意義:若者・学校・社会をつなぐ』(ちくま新書,2009年)
③阿部真大『地方にこもる若者たち:都会と田舎の間に出現した新しい社会』(朝日新書,2013年)
④濱口桂一郎『若者と労働:「入社」の仕組みから解きほぐす』(中公新書ラクレ,2013年)
⑤今野晴貴『ブラック企業:日本を食いつぶす妖怪』(文春新書,2012年)
⑥宮本みち子『若者が無縁化する:仕事・福祉・コミュニティでつなぐ』(ちくま新書,2012年)
⑦飯島裕子/ビッグイシュー基金『ルポ 若者ホームレス』(ちくま新書,2011年)

合同ゼミ終了後には懇親会も行われました。大学やゼミの枠を超えて交流が深まりました。 

愛知合同ゼミ合宿(2015年8月6日(木)~8日(土))

IMG_0124.jpg夏休みには、國學院大學・首都大学東京・東海大学・名古屋大学で5班にわかれ、愛知県内の自治体をフィールドワークを行い、多機関連携と地域振興について考えるゼミを行いました。

IMG_0238.JPGフィールドワーク先は名古屋市・半田市・東栄町・豊田市・新城市、分野も復興支援、市役所の保全、商店街の活用、まちづくり、山村振興・特区事業・スポーツツーリズム・UJIターン支援政策、空き家活用・若者政策などなど多岐にわたり盛りだくさんの合宿になりました。愛知県庁地域づくり研究部のご協力もいただき、自治体職員の方と懇親会をしたり、最終日には、職員さんもまじってワールドカフェ形式で議論をすることができました。調査も含めご協力してくださった愛知県庁及び県内自治体の関係者の皆様、誠にありがとうございました。

後期

自分で興味・関心のあるテーマを調査・研究し、ゼミ論文の執筆を行いました。2年生10000字、3年生16000字以上、最低2箇所のインタビュー調査の報告を単位取得要件に取り組みました。論文の執筆に役に立つ文献も購読しました。

後期購読文献

伊藤修一郎2011.『政策リサーチ入門』東京大学出版会(第5章まで)
戸田山和久2012.『新版 論文の教室』NHK出版
谷岡一郎2007.『データはウソをつく―科学的な社会調査の方法 ちくまプリマー新書』ちくまプリマー新書
倉島保美2012.『論理が伝わる「書く技術」「パラグラフ・ライティング」入門』講談社

名古屋大学合同ゼミ(2015年12月6日(日)13:00~@法学部棟2講)

IMG_1327.JPG後期の途中では、名大内の田村ゼミ(政治理論)・加藤ゼミ(西洋政治思想)で合同ゼミを行いました。課題文献を5班に分かれて報告し、議論を行いました。

筒井淳也2014.『仕事と家族-日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか』中公新書

今回は合同ゼミの運営から行ってもらい、調整の難しさを経験しました。同じ政治学でも全くアプローチや着眼点が違うことに驚き、勉強になりました。大学内での横のつながりも深まったようです。

名古屋大学合同ゼミ(2016年1月19日(火)13:00~@首都大学東京秋葉原キャンパス)

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1年間の総決算として、首都大学東京の松井ゼミと論文報告会を行いました。5時間近くみっちり議論を行い、有意義な検討会になりました。

両ゼミの研究方法の違いもよくわかりました。また昨年のゼミ合宿や夏のゼミ合宿からの懐かしい再会もあり、懇親会は松井ゼミの皆さんの暖かいおもてなしで、楽しく過ごすことが出来ました。

学生の研究論文テーマ

「蒲郡における地域団体商標登録の効果」
「アトム通貨はなぜ続くのか」
「愛知県高浜市の『福祉でまちづくり』とは」
「「若者議会型」附属機関の検討―新城市若者議会を事例にー」
「「豊橋市におけるコンパクトシティ実現に行政がなし得る役割とは」
「名古屋市における政令指定都市制度 新たな大都市制度の検討」
「『廃校活用』に地域住民はどう関わるか」