Nagoya University Freiburg, Germany

国際的ビジネス紛争の法的解決の実効性を高めるための新たなフレームワークの構築

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2007年度以降の計画(中間報告 [2007年5月])

全体研究

先端的訴訟理論に関する国際的シンポジウムの開催

  1. 2007年10月4日及び5日にリヨン(フランス)で第4回目の国際シンポジウムを開催する。その統一テーマは「国際ビジネス不法行為」とした。昨年度のフライブルクにおける第2回シンポジウムでは、主として契約問題に関する実体法と訴訟手続の関連を検討したが、今回はビジネスに起因する不法行為をめぐる実体法と手続問題を中心に各国の問題や新たな動向を討論する。
  2. 2008年3月1日及び2日には第5回、国際シンポジウムを名古屋で開催する。統一的テーマとしては「民事執行手続きの比較法的研究」を予定している。民事執行手続についての比較法研究は、極めて重要でありながら国際的シンポジウムのテーマとしても取り上げられることが比較的まれであることから、今回この問題について集中的に議論する。
  3. 研究成果の公表  これまで行ってきた国際シンポジウムの成果を各回一冊(約300頁)として、全8冊(初年度及び最終年度各1冊)のシリーズとして英語版でドイツの出版社から出版するが、その一部の刊行準備を始める。本研究が国際的な広がりを持つことから発表に適した雑誌等は存在せず、むしろ単行本として発表することが必要である。また討論部分についても極めて有益だとの意見が多くあり、これを付加する。なお、これらシンポジウムは全てDVDを作成して、会議のそのものを再現することができる様に試みる。

各国民事裁判手続の研究

引き続き各国の民事裁判手続についてのワーキング・グループの活動を続け、本年度からはさらに研究が進展している地域について執筆者との比較法研究会を開催する。

  1. 6月には、パドゥバ(イタリア)でイタリア民事訴訟法研究グループとの比較法ワーキング・グループの研究集会を開催する。また、同月ヘルシンキでもフィンランドグループとの研究会を開催する。
  2. わが国の民事訴訟法や民法研究者を中心としたグループでの比較法研究会を継続して開催する。
  3. 研究成果については、各国の民事裁判に関する基本情報として、英語版の出版を始める。各国約300頁であり、信山社から出版する。既に、イギリス法(アンドリュウス教授執筆)は脱稿されており、出版の準備中であり本年度中の刊行を目指す。

比較労働法研究グループ

比較労働法研究グループは、2007年7月に2回、国際シンポジウムを開催する。

法典英文翻訳グループ

法典英文翻訳グループでは引き続き、法典翻訳の作業と共に翻訳辞典の開発を続ける。

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