情報と法(2011)



HOME > Lecture > 情報と法(2011)

試験問題

以下の3問から1問を選択し、解答しなさい。
解答の冒頭に、選択した問題の番号を明記すること。どの問題に対する解答かわからない答案については、採点しない。

(1) 情報技術の発展による情報流通構造の変化が国家の統治能力に及ぼす影響について論じなさい。
(2) 現在の著作権制度が情報化社会のあり方と整合していないと思われる点について、例を挙げて論じなさい。
(3) 以下の見解について論じなさい。

ネットの世界の人々は、言論の中身しか見ていない。相手が大学教授か著名作家かといったことはいっさい斟酌しない。だから間違いや論理の破綻を見つければ、平気で批判する。(……)批判、それに対する反論、そして再反論、そうした議論のすべてが可視化されていくことこそが、新たな公共性を生み出していくのだ。/そしてインターネットにおける議論という公共性は、新たな民主主義の可能性へとつながっている。/それは、ラディカルな民主主義である。/ラディカルな民主主義とは何か。/議会制や大統領制といった政治制度を意味するのではなく、より本来的なデモクラシーに依拠していこうという考え方である。つまり多様な価値観や考え方、宗教、感覚、生き方を持った人たちが同じ社会を構成し、常にお互いの意見を交換し、議論していくことによって本来的な民主主義を実現していこうというものだ。(佐々木俊尚『フラット革命』講談社2007、pp. 275-278.)

採点講評は各大学法科大学院のシラバスシステムで公開しています。

成績評価に関するデータ

情報機器の利用可能性などについて条件が均等でないことから、名古屋大学からの受講生と南山大学のグループとを分けて別々に採点を行なった。なお、割合は単位取得者に対するものを示す。

名古屋大学

評価
人数 (割合)
A+
5 (13.5%)
A
13 (35.1%)
B
13 (35.1%)
C
6 (16.2%)
D
3

南山大学

評価
人数 (割合)
A+
3 (13.0%)
A
5 (21.7%)
B
7 (30.4%)
C
8 (34.8%)
D
2