情報と法(2010)



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試験問題

以下の3問から1問を選択し、解答しなさい。
解答の冒頭に、選択した問題の番号を明記すること。どの問題に対する解答かわからない答案については、採点しない。

(1)

2010年3月、ラーメンチェーン店の運営会社がカルト集団と関係があるかのような書き込みをインターネット上に掲載したとして名誉毀損罪に問われた被告の有罪判決が最高裁判所で確定した。インターネット上での・私人による発言について、このように刑事責任を問うことをどのように評価すべきか、論じなさい。

(2)

すでに存在する著作権の権利存続期間を延長すること(例としてSonny Bono Copyright Term Extension Act of 1998)についてどのように評価し得るか、インセンティブ説と自然権説それぞれの立場から述べなさい。

(3)

以下の見解について論じなさい。
インターネットは、その個人が情報を自ら主体的に選択して収集することを可能にした。もはや流通する情報の内容を一部のものが操作することは困難である。しかも、インターネットは地球規模のコミュニケーションを可能にした。情報を国内だけで統制することはもはや困難である。また、インターネットは個人が自己の情報を発信することを可能にした。個人は表現者としての地位を再び取り戻したのである。

採点講評は各大学法科大学院のシラバスシステムで公開しています。

成績評価に関するデータ

情報機器の利用可能性などについて条件が均等でないことから、名古屋大学からの受講生と南山大学のグループとを分けて別々に採点を行なった。

名古屋大学

評価
人数 (割合)
A+
2 (8.7%)
A
6 (26.1%)
B
11 (47.8%)
C
4 (17.4%)
D
0 (0.0%)

南山大学

評価
人数 (割合)
A+
1 (12.5%)
A
2 (25.0%)
B
2 (25.0%)
C
3 (37.5%)
D
0 (0.0%)