国立大学法人 名古屋大学 法科大学院
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法科大学院長 からのメッセージ

名古屋大学法科大学院へのお誘い
 
 法科大学院制度は、法曹(裁判官、検察官、弁護士)の養成のための中核的な教育機関(専門職大学院)として、2004年に導入されました。名古屋大学法科大学院(名古屋大学大学院法学研究科実務法曹養成専攻)も、法科大学院制度の導入とともに設置され、2020年4月で満16年を迎えたところです。
 名古屋大学法科大学院の教育理念・目的は、①自由な共生社会を支えるための、「豊かな人間性と感受性に裏打ちされ、幅広い教養と優れた法的専門能力を備えた法曹の養成」、②国際社会の中で活躍する、「国際的な関心と視野を持つ法曹の養成」、③中部日本における基幹大学として、「企業法務に強く、ホームドクターとしてのサービスも十分にできる、バランスの取れた法曹の養成」です。そして、いずれの法曹養成にも共通しますが、情報化社会の進展を踏まえた、「情報・IT技術に強い法曹の養成」も重視しています。
 このような理念を実現するため、名古屋大学法科大学院のカリキュラムは、(1)少人数・双方向(多方向)授業と段階的な履修が可能であること、(2)多様な専門分野やバックグランドを持つ法学未修者が無理なく学修できるための配慮を行うこと、(3) 研究者教員と実務家教員による協同教育体制の構築、(4)豊かな教養と多様な価値観を涵養するための基礎隣接科目の提供、(5)市民社会の最先端のニーズに対応し、国際的視野を有する専門性を身につけるための多様かつ高度な展開・先端科目の設定、といった諸点に配慮する形で組まれています。
 名古屋大学法科大学院が送り出した卒業生は第14期(2020年3月修了)までで860名であり、2019年9月の段階で、司法試験合格者数は489名、うち法曹界で活躍している者が428名(裁判官28名、検察官10名、弁護士390名)います。その他、大学で把握している限りですが、公務員(52名)となった者や民間企業等就職者(60名)がおり、法曹界のみならず、官公庁や企業等において幅広く活躍しています。また、名古屋大学は、アジア諸国に対する法整備支援研究に関する国内外屈指のグローバルネットワーク拠点として、日本政府と連携して法整備支援事業を展開しており、修了者にグローバルな活躍の場を提供できる環境があります。この点も名古屋大学法科大学院の優れた特長といえます。
 近時、全国の法科大学院を取り巻く環境は厳しいものがあり、司法試験予備試験受験を経て司法試験受験を目指すルートも人気があります。しかし、グローバル化・複雑化する現代社会で要求される法的知識のなかには、司法試験では技術的・水準的に出題できないものも多く含まれます。それら知識を幅広く体系的に身につけることができるのは、法科大学院制度の大きな利点です。また法科大学院では、同級生と切磋琢磨し、また様々な先輩や法曹関係者と知り合うといった人的ネットワークも、構築できます。名古屋大学法科大学院は、特に中部地区における仲間作りに最適であると思います。
 名古屋大学法科大学院は創設以来の教育理念・目的の実現に向けて、引き続き最大限の努力をしているところです。皆さんも、ぜひ名古屋大学法科大学院に入学して、法曹を目指しましょう。
実務法曹養成専攻長 高橋祐介